2021年12月16日から17日にかけて、プレイステーションの名作ゲームmoonのPS4・5版とSteam版が発売されました。Switchを持っていない自分としては非常にありがたいことです。
早速購入したSteam版を久々にプレイしていて思ったのは、面白いのは間違いないけど初めてプレイする人は目的がわかりにくいかもしれないということでした。
何をすればクリアなのかを自分で探していくのも醍醐味ですが、その結果エンディングまでたどり着けないのはもったいない。なのであくまでクリアに必要なアイテムに絞って入手方法を解説していきます。
メインとなるイベント故にできるだけそこに行くまでの内容は省いていくつもりでしたが、愛が溢れて結構ネタバレしてるのでご注意を。まあこの記事見てる時点でネタバレもなにもないとは思いますが。
ゲームの目的
ゲームの目的
moonは現実世界からゲームの世界に取り込まれてしまった主人公が現実世界に戻る、というのが目的です。
ではどうやってその目的を達成するかというと、夢の中で一番最初に顔だけの月の女王が「光の扉」を見つけてという話をしてきます。どうやら光の扉を見つけるのがゲームの目的という事になりそうです。
じゃあその光の扉はどこにあるのか、勘のいい皆さまならもうお気づきでしょう、そう月にあるんです。恐ろしく速い伏線回収、俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。
ならばその月にはどうやって行くのか、これは先に答えを言ってしまうとロケットを作って月に飛びます。一応ゲーム開始時に主人公がプレイしていたゲームで飛空艇を使ってラストダンジョンに行くシーンがヒントとなってるけど初プレイ時は気づかないのではないでしょうか。
余談ですがそれ以外にも最初のゲーム(フェイクムーン)と本編がリンクしている部分は多く、クリアしたあとにもう一度フェイクムーンを見るとめっちゃ面白いです。
前置きが長くなりましたが、ゲームの目的は「ロケットを作って月に行く」です。作品全体のテーマであるラブも月に向かうためにある程度は必要となりますが、全て集めたからといってクリアになるということではないということは抑えておきましょう。
ロケットの材料
月に行くことが目的というのがわかり、そのためにはロケットを作成する必要があるということもわかりました。ひとまず詳細は省いて、ロケットに必要な材料は全部で5つです。
- ロビの電子頭脳
- デンパリキュール
- 平吉の百尺玉
- 冷蔵庫
- ゲーステ
これらを集めてある人物に渡せばロケットが完成します。この記事では必要素材の入手手順と、開発イベントの発生について解説していきます。
ロケット開発イベント発生まで
イベントの発生にはヘイガー博士という人物に会い、特定のアイテムを渡す必要があります。
ここではヘイガー博士に会ってイベントが開始されるまでの流れを解説します。
王様の依頼を受ける
まず手順としては以下の通り
王様に謁見して「王家のカード」をもらう
↓
城下町にいる「ヨシダ」に王家のカードを見せる
↓
夜に王様の部屋に行き、王家のカードを見せる
↓
王様の手紙を受け取る
ゲーム内での午後(時計の針が3時から6時までの間)にお城に行くと、王様に謁見することができます。
初めて謁見した時に国の慣習として挨拶用のネームカードを渡されます。これは城と城下町のキャラクターは全員個別のものを持っており、他の人に見せることでその人物の情報を知ることができます。
多分初プレイの人はこれでいろいろな人から情報を集めると思いますが、イベントに必要なのは人ではなく鳥です。城下町をうろついている「ヨシダ」という鳥はアイテムのことを教えてくれるいわゆるお助けキャラでして、王家のカードを見せた際もこの国の楽しい風習ということを教えてくれます。
ここでヨシダがカードの裏に、夜に王様の所まで来てほしいと書いてあるのを見つけますので、そのとおりに行動しましょう。これは知っていればスキップしてもよかったはず。なおヨシダはとりあえず困ったらヨシダに聞くと公式に言われるほど詰め込まれているので、見知らぬアイテムを手に入れたら見せてみるといいです。
夜になると城の入口の吊橋が上がりますが近づけば降りてきます。ムーンワールドは基本善人しかいないためお城のセキュリティもガバガバです、むしろセキュリティという概念すら無いのかもしれません。
城の入口から左右どちらかの通路を進み、階段を登った左側の部屋に王様がいます。普通に話しかけてもお絵かきに夢中で無視されるため、先程の王家のカードを渡しましょう。月に向かうプロジェクトに協力をするとヘイガー博士を探して手紙を渡すよう頼まれます。
このイベントはゲーム開始直後から発生させることができますが、夜に王様の部屋に行く必要があるので多少レベルを上げて夜を越せるくらいになったら行くといいです。
ヘイガー金バッジを入手する
手順は2通りあります
入手方法①
10000ネカ募金する
入手方法②
ヘイガー黒バッジを入手する(方法は2つ)
↓
黒バッジと金バッジを交換する
入手方法①は正直めんどくさいので入手方法②を紹介します。
ヘイガー博士の研究所に入るにはヘイガー金バッジが必要です。黒バッジでは研究所の入り口までしか進むことができず、月に行くロケットもそちらにあるため必ず手に入れなければならないアイテムです。
黒バッジを持っていれば金バッジも入手できるため、まずは黒バッジを手に入れます。方法は2つあり、ひとつはトロピカルフィールドに空気を読まず出現する募金箱に1000ネカを募金する方法、無駄遣いしていなければキャッチの報酬でそのくらいは持っているはず。
ふたつ目はトロピカルフィールドを抜け、アメリカンハウスに行きます。夜になるとママスが自分の部屋に戻るため、そのタイミングで冷蔵庫を開けると黒バッジをくれます。こちらは元手が必要ないしママスのラブが手に入るのでおすすめ。
黒バッジを手に入れたら再び王様のところへ向かいます。今回は謁見中でないとイベントが発生しないので午後に向かいましょう、そこで先程入手した黒バッジを見せると自分が持っていない色だから羨ましいという理由で金バッジと交換してくれます。これがロイヤル…!
これでトロピカルフィールドにあるゲートの先にある教会みたいな建物からヘイガー博士の研究所に行くことができます。ただしこの時点ではまだヘイガー博士がいないのでとりあえずスルーでかまいません。
10000ネカ貯める場合は釣りを活用するか鳥男と賭けるかくらいしかない気がします。鳥男はリスクもあるため基本は釣りで稼ぐのがおすすめ。風の谷の釣り場の魚?は600ネカくらいで売れるため、20匹程度釣れば10000ネカは超えます。
ヘイガー博士に手紙を渡す
手順は以下の通り
アダーの試練を完了する
↓
キノコの森を抜け、ホーンテッドハウスに入る
↓
地下にいるヘイガー博士に話しかけ、救出する
↓
ヘイガー博士の研究室に行き、手紙を渡す
レインボウ・ロックスを越えて自分の家が手に入ったら、分かれ道の上側に向かいます。途中で星型のアニマルが道を塞いでいるのでその横にある怪しげな建物に入り、アダーというキャラの修業を受けましょう。
修行のコツはよく見てよく聞くことです、どの解答が選ばれるか自体はランダムですが選択肢の内容自体は変わらないので何度かやっていればクリアできます。個人的にはmoon内で一番楽しいイベントなのでクリアしたら再挑戦できないのが悲しい。
無事通れるようになったら次のエリアがキノコの森です。入り口にカクンテ人と呼ばれる小人が倒れていますがとりあえずそのまま森に入ります。入り口すぐそばで赤いキノコをゲットしたら戻って先程の行き倒れに渡すと元気になってラブをくれます。
通り抜けるだけだったら5色のキノコを食べるごとに出現する道を進んでいけば大丈夫です。キノコの位置は正直わかりづらいので最初はキノコを食べつつ場所を確認してもいいかもしれません。キノコの森を抜けるといかにもな建物が現れるのでそこに入りましょう。
またまた余談ですがホーンテッドハウス前のエリアにはひとつ目ぞうという個人的ワーストの鬼畜アニマルがいるので注意しましょう。キャッチするなら3時頃にマップ右下でガン待ち戦法がおすすめ。
ホーンテッドハウスに入ったらまずは地下に行きます。牢に閉じ込められているヘイガー博士に話しかけたら2階の左側に向かい、通路においてある機械に触りましょう。防犯ブザーが鳴った状態で再び地下に行くとヘイガー博士を救出することができます。ブザーの音がかなり大きいので素早く向かうか音を下げましょう、マジでうるさいです。
ホーンテッドハウスのイベントは置いておき、このイベント以降ヘイガー博士は研究所に出現します。王様からの手紙を見せるとロケットの開発の手伝いを要請され、ここからようやくイベントスタートとなります。
ロビの電子頭脳
手順は以下の通り
やまびこの日か太陽の日にロビの充電ルームに向かう
↓
ミニゲームをクリアする
ヘイガー博士の研究所の中央下部にある装置は転送装置となっていて、ここからテクノポリスへ行くことができます。ロケットもここで開発しているため、最後はここに来ることになります。
テクノポリスのエントランスにはロビという他のロボットの充電を行うロボットがいまして、彼に搭載されている電子頭脳がロケットの開発素材のひとつなので回収しましょう。
やまびこの日から太陽の日にかけてロビは自分の部屋で充電を行います。部屋番号はヘイガー博士の研究所にある机の資料から知ることができます、今回はズバリ書いてしまいますが部屋の番号は「113」です。
充電中のロビを調べるとセキュリティを突破するミニゲームが始まります。4個~6個のランプが点灯した順に押せばいいというシンプルなもので、失敗すると最初からになるけどペナルティはないので何度も挑戦しましょう。ちなみに充電開始からの時間が経過するほどランプの点灯が早くなるため、やまびこの日になったらすぐやるほうが楽です。
入手するとロビのセリフがめちゃくちゃになるものの機能に問題はないらしく、そもそもコミュニケーションが必要なロボットでもないので気にしなくても大丈夫です。実はフェイクムーンにも飛行船のところで登場しており、その時にはセリフがおかしくなっているというのもちょっとした伏線になっています。
他の部品はヘイガー博士に渡すと「くだらんアイテム~」からの「これは使えるぞおぉ!」なのですが、ロビの電子頭脳に関してはちゃんとした既製品由来があるため博士も「持ってきたか!」みたいなリアクションになります。
デンパリキュール
手順は以下の通り
ラブレベルを13以上にする
↓
夜に酒場の後ろにあるヨシダの家?に行き、旅行の予約をする
↓
バリバリ島でミニゲームをする
まずはラブレベルを13まで上げましょう、多分気にしなくてもそのくらいにはなっているはず。
酒場の上側に通路があり、その先にはヨシダの家というか鳥かごがあります。実はこの場所もフェイクムーンでしっかりマップ上に存在しているというのを覚えている初プレイの人はいたのでしょうか。
夜になるとヨシダはこの家で待機しており、話しかけると旅行に行かないかと誘われます。旅行の日程が1日半かかるため一定以上のレベルが必要なわけです。ヨシダも言っていますが夜明けとともに出発なので下手に動かず夜明けを待つほうが無難です。
いざ出発するとどう考えても安全ではない方法で移動がスタートします。ここではゲーム内時間の1日半分移動時間となるものの、画面は随時切り替わっていくためそこまで暇にはなりません。ここで出現するカミナリ様みたいなドラマーはラブデリックの次作「UFO」にも似たようなキャラが出現します。
バリバリ島に到着すると南国では時間を忘れてしまうため時計がなくなります。そこで出会うマデ☆スマというキャラはギャムランという木琴のような楽器の練習をしており、最終的には島に生息するデンパザルという生物の仲間入りをしたいんだけど現在はスランプ中とのこと。そこで、自分より下手なやつを見て自信を回復させたいという理由で主人公にギャムランを勧めてきます。清々しいまでのクズ。
ここからミニゲームが始まります、個人差はあると思いますが僕はこのミニゲームがとても苦手です。テープで曲を聞いても結局自分の担当する音がどれかわからないんですよ。全く同じ場所で5回失敗したときは自分はもしかして馬鹿なんじゃないかと落ち込みました。
何度失敗しても問題ない、というかクリアしないと帰れないので苦手な人は根性でクリアしましょう。酔いつぶれた主人公をヨシダが迎えに来て、家のベッドに戻ればデンパリキュールをゲットできます。
このゲーム結構主人公がお酒を飲む描写があるんですけど大丈夫なんですかね。
平吉の百尺玉
手順は以下の通り
玉屋に行く
↓
花火づくりを成功させる
トロピカルフィールドを左下のほうに進んで洞窟を抜けると大きい煙突のような物があるエリアに着きます。そこでは毎日6時になる(夜に切り替わる)直前に花火が飛び出してくるのでその花火に触りましょう、飛び出す方向はランダムで意外と猶予時間も少ないため素早く向かいます。
花火の爆発に間に合えば玉屋の中に入ることができ、江戸っ子っぽい平吉というキャラにべらんめえされつつ花火の作成にチャレンジすることができます。おとなしく帰る選択肢を選ぶと一日無駄にするので注意(一敗)。
花火の作成は9箇所に1~9の数字を当てはめた組み合わせにより成功か失敗かの判断がされ、失敗した場合はジャンクの失敗花火が手に入ります。クリアに必要な数字の組み合わせ情報は「タオの石版」をヘイガー博士の研究所で解読することで調べることができます。
今回はそういう記事なので画像で答えを載せてしまいます。自分で謎解きをしたい人は見ないようにしてください。コツと言うかちゃんとはめ込む場所を確認してから数字を選択しないと一日を無駄にします(一敗)。
無事成功すれば平吉の百尺玉をゲット、リキュールを燃料に花火で飛び立つロケット。
冷蔵庫・ゲーステ
手順は以下の通り
キノコの森で決められた順にキノコを食べる
↓
トットテルリ復活の儀式を行う(一回目)
↓
トロピカルフィールドでトットテルリの魂を集める
↓
トットテルリ復活の儀式を行う(二回目)
↓
カクンテ人に秘密の釣り場の場所を聞き、釣る
必須イベントでかつ規模の大きいイベントです。最終的に復活させるアニマルのトットテルリはかなりインパクトが強く、後に発売されたミリオンオニオンホテルにも似た名前のボスが出るなど思い出深い人も多いのではないでしょうか。
謎解き云々は軽く触れるだけにして手順を説明していきます。まずキノコの森の入り口で倒れているカクンテ人を助けると、森の中にカクンテ人が現れるようになります。こちらに通じる言葉で話すものとカクンテ語と呼ばれる言語で話す2種類がおり、その内容は特定の順で不思議なキノコを食べる物となっています。
本来であれば石版を集めて解読してカクンテ語を知るのですが割愛します。例によってキノコを食べる順番の画像を貼るので自分で調べる場合は見ないほうがいいです。
あと絶対に抑えておいてほしいのが、キノコは夜に食べる必要がある点です。
キノコの森は昼夜がわかりにくいせいで疎かになりがちですが、昼間にキノコを食べてもイベントが発生しません。自分はそれを忘れてて何度もキノコを集め直しました。
話を戻しまして、順番通りにキノコを食べるとトットテルリ復活の儀式を行うことになります。一回目は魂が散ってしまっていて復活できないと言われるため、トロピカルフィールドに向かい魂を集めましょう。
次はトロピカルフィールドに入った瞬間から今までずっと気になっていたと思われるあのカラカラいう魚を集めます。触れるだけで勝手に飛んでいくので特別何かをする必要はありません。全部で23体の小骨が漂っており、一体だけはぐれたやつがいるくらいなのでそこまで苦労はしないと思います。
魂を集めきったら再びキノコの森へ行き、夜に順番通りにキノコを食べて儀式を行います。二回目は高速で儀式をするという親切設計、ちゃんと全部集めていれば無事にトットテルリは復活し、イベントは終了となります。
あっさりしているように聞こえるのはカクンテ語を調べるくだりを完全省略しているからで、石版を集めるまでに色々なイベントをはさみます。そこから自分でメモをしてキノコの順番を判明させてと自力でやるとけっこう大変です。
トットテルリの復活後に右下の入り口のすぐ上にある緑のキノコのところにいるカクンテ人に話しかけると秘密の釣り場を解放してくれます。そこでは冷蔵庫とゲーステをゲットすることができます。
アイテムコレクトするなら冷蔵庫は2個、ゲーステは他に必要なイベントがあるので3個は釣りたいところ。他のイベントもクリアするならおたまじゃくしも釣っておきましょう、ただしここで釣れるものは軒並み売値が低く金策には使えません、必要なものを釣ったらもう来ることはないと思います。
旧型の電子頭脳を搭載しリキュールを燃料にして花火で飛び立ち冷蔵庫で冷却しながらゲーム機のコントローラーで操縦するロケット、実にファンタジーですね。
まとめ
簡単にまとめると以下の通り
- ロビの電子頭脳
→テクノポリスでロビのミニゲーム - デンパリキュール
→バリバリ島でギャムランのミニゲーム - 平吉の百尺玉
→玉屋で花火作成のミニゲーム - 冷蔵庫とゲーステ
→トットテルリ救出後に釣り
とにかく一度はエンディングまで到達してほしい、レベルが22あればクリアできるからラブ全回収にこだわる必要ないので。というか全ラブ回収は釣りコンテストというレジェンドがいる為非常に困難です、僕は今回釣りコンテストに4時間かかりました。
小さい頃に衝撃を受けたゲームが現代に復活するというのも最近は増えてきて嬉しいですね。ゲーム内容が面白ければそのまま移植するだけでもおじさんは十分楽しめます。
だから皆もmoonやろう!