【PowerWash Simulator】達成感がたまらないお掃除ゲーム

たまに友人から送られてくるゲームを紹介する記事、今回は知っている人も多いであろう高圧洗浄機でひたすら汚れをキレイにするゲームです。

存在は知っていたし興味もありました、そして実際にやってみたらかなり面白かったのでぜひ皆さんにも伝えたいと思い作成した所存です。

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ゲーム概要

マルチプレイもできる

PowerWash Simulatorは2022年11月頭現在XboxやSteamなどいくつかのメディアで販売されており、2021年のアーリーアクセスを経て2022年に正式リリースされました。日本語にも完全に対応している他、すでにPSやSwitchでの発売も予定されているとのことで、かなりの人気だということが伺えます。

ゲーム内容としては名前の示す通り、高圧洗浄機で汚れを落とすシミュレーター、小さいものでは車両から大きなものでは公園を丸々掃除するなど様々なロケーションで清掃業務を行っていきます。

清掃を行うことで資金を獲得することができ、新たな洗浄機や拡張パーツ、使用数に多少の制限はあるものの効果の高い洗浄液などを購入すれば更に掃除を効率良く進めることができるようになります。

マルチプレイにも対応していて、ソロで黙々と静かに清掃するのも楽しいし、マルチプレイで分担作業をするのも楽しいです。特に友人とグダグダ話しながらなんとなく掃除しているというのが想像以上に無駄で有意義な時間でした。

悩みがあるときや何も考えたくないときなど、頭を空っぽにしたい人におすすめです。

ゲームの流れ

まずは車から

本ゲームにはいくつかのモードがあり、ストーリーまではいかないものの清掃対象(ロケーション)を洗浄して進めていくキャリアモード、クリアしたロケーションを再度プレイできるフリーモード、少し変わった条件や内容で清掃を行う特別依頼、タイムアタックや節水に挑むチャレンジモードがあります。

キャリアモードでは清掃の進行に合わせてメッセージが流れ新たなロケーションが解放される他、報酬が多かったり性能の良い洗浄機のアンロック条件にもなっていたりと最初はここから進めていく人が多いと思います。

清掃が始まればあとは難しいことはなく、ただ汚れをキレイにしていくだけです。汚れている場所は細かく分かれており、それぞれに進行度が設定されています。洗浄完了のポップアップが表示されるまではどこかに汚れが残っている状態なので、角度を変えたり汚れを可視化するキーを駆使しながら清掃していきましょう。

完全に清掃が完了すればまた新しいロケーションを選択して進めていくというのを繰り返していきます。

面白い点

目と耳が楽しい

とにかく目と耳が楽しいゲームです。

作業が始まると画面全体が何の汚れかもわからない汚れで覆われているわけです。でもそれがどうしてそうなっているかなどというのはこちらには関係ありません。プレイヤーはただひたすら高圧洗浄機で汚れを落としていくだけです。

一ヶ所ずつ、少しずつ汚れが落ちて次第にきれいな場所が増えていく、そうして最終的に本来の姿を取り戻したロケーションを見たプレイヤーの得るものはただひとつ、そう、達成感です。ここでその達成感を得ることができた方はすでにこのゲームの深みに入っていると言えるでしょう。

また、視覚だけでなく聴覚でも楽しませてくれるのがPWS、しっかり素材によって鳴る音も違いが出ており、環境音だけの静かな世界で、高圧洗浄機の出す水音だけが響きます。もはやこれはプレイするASMRと言っても過言ではないでしょう。

目で達成感、耳で癒やしと実に隙のないゲームと言えます。

アップグレードで実感するパワー

幅広ノズルでも余裕になる

キャリアモードでは報酬は多いものの、洗浄機の強化には結構時間がかかります。最初は初期状態でも簡単に落ちる汚ればかりだったのが、段階を踏むごとに一筋縄ではいかないものばかりになってきます。

そんなちょっとした行き詰まりを感じた頃に訪れる洗浄機のアップグレード、金額にためらいを覚えつつも強化された噴射力によるこうかはばつぐんで、道具を変えるだけでこんなにも違うのかというのを嫌でも実感します。やはり力こそがパワー。

特に試してみてほしいのが、アップグレード後の洗浄機でアップグレード前にこなしたロケーションの再プレイです。そこそこ時間をかけて苦労したはずの汚れが驚きの速度で落ちていきます、裏庭なんかがおすすめです。

絶妙な実績

報酬には影響しない

ロケーションには実績が設定されているものがあり、これがプレイに絶妙な刺激を与えてくれます。

主なものとしては「最初に〇〇を洗浄する」系の実績が多いのですが、中には対象の近くにすぐ汚れが落ちてしまう場所があったりして、幅の広いノズルではまとめて洗浄してしまい実績解除とならないことがあります。それを避けるためには幅の狭いノズルで丁寧に汚れを落としていかなければいけません。

逆に「〇〇を最後に洗浄する」系のものもあり、こちらも間違って対象の洗浄を完了してしまうとやり直しになってしまいます。このようにただ洗浄するだけも楽しいけど、実績を意識することで洗浄のやり方を考える必要が出てきたりするのも面白い点ですね。

今のところ一番難しかったのは、サッカーボールを滑り台に乗せるやつですかね。

清掃の癖が見える

ソロプレイではなかなか気づきづらいのですが、友人とマルチプレイをして気づくこともありました。それぞれ清掃のやり方にも違いがあり、他の人の進捗なんかを見ていると性格までとは言いませんがこういう感じに清掃するんだなんて特徴が見えて面白いです。

例えば自分は大雑把だから、ある程度ざっと汚れを落としてから細かい部分をチェックしていくし、どうせ最終的には全部キレイになるからと途中で別の所の清掃をやってみたりと割と適当にやっています。

友人はきっちりやるタイプらしく、しっかりその場所の洗浄が完了するまで落としていました。また、効率を重視しているので照準モードを使いこなしていたり、床のような場所はしゃがみで移動速度を下げると汚れを残しにくくなるなど教えてもらいました。

一緒に清掃すれば普段と違う印象を抱く人もいるかもしれません、PWSは新時代のコミュニケーションツールだった可能性があります。

掃除への考え方が変わるかも

上下左右表裏全部見る

このゲームをプレイしてから少し掃除をする時の考え方が変わった気がします。

机ひとつ拭くにも今までは表面だけで済ませていたものを、ちょっと角度を変えて縁まで吹いてみたり、なんなら裏側までチェックしてみたりするようになりました(拭くとは言っていない)。現実にも清掃の進捗があればいいのにと思ってしまいます。

ゲーム内でも手すり系や雨どいなど360度確認しないと落ちきらない場所もよくあるため、結果的に観察力も鍛えられることになります。楽しく効率のいい掃除の仕方まで教えてくれるという、もはや知育ゲームと言って過言ではないでしょう。

気になる点

補助器具の取り回し

高所での作業用にはしごや踏み台などがあるのですが、全体的に少し使いづらいかなという印象。

踏み台は高さ的に大した補助にならないし、はしごは設置場所が限られているのとはしご自体が壁になって汚れを落としづらくなったり、登っている最中の動きが結構制限されるのが気になります。

より高いところまで登ることができる階段付き高台(名称がわからない)も設置可能な場所が分かりづらい上に近すぎると置けなかったり、登ったはいいけど枠の鉄パイプが邪魔で必要なところに行けないなど不便さはあります。

リアルに近づけると言ってもどんな高さから落ちても無傷だし(そもそも体力の概念がない)、ジャンプ力も一般人のそれではないからもっと動きやすくてもいい気はします。

メッセージが独特

やりすぎですね

清掃中に全体の進捗に合わせてSNSのような流れで依頼人からメッセージが来るんですけど、全体的に内容が独特というか、不安を煽ってくるようなものが結構あります。

壁に謎の記号みたいな落書きのあるロケーションではオカルトチックな雰囲気を出すし、森の中のコテージでは泥棒が隠れ家にしているみたいなメッセージが流れます。周囲に動きがなく無音な環境だと少し怖くなることがあります。

実際はまったくそんなイベントはないんですけど、ビビリとしてはもう少し無心でやりたいですね。

疲労感がパない

すっごい楽しいんですけど、すっごい疲れますこのゲーム。

正確性が下がるから基本マウスで操作しているのですが、それはつまりずっとマウスを動かし続けているということでもあるため、長時間プレイしていると急激に疲労感が襲ってきます。特になかなか洗浄が完了しない部分を集中して清掃している場合は顕著です。

PWSは決してリラックスするゲームではないということです、やってることは清掃だから仕事ですからね。さっきプレイするASMRとか言っておいてどの口がという話なんですけど、楽しいということと疲れるということは同じですからね、しょうがないですね。

まとめ

簡単にまとめると以下の通り

  • 高圧洗浄機で汚れを掃除するゲーム
  • 日本語対応、マルチプレイ可能、コンシューマにも展開
  • 視覚と聴覚両方で楽しめる、達成感も大きい
  • でもすっごい疲れる

紹介ページや動画で面白そうだと思ったなら買いで大丈夫です、その勘は当たっています。興味がない人は一度騙されたと思ってプレイしてみるといいです、つまりみんなやろうということです。

製品版になっても定期的なアップデートやロケーション追加などは続けていってくれるようですし、セールもたまにやっているようなのでSteamの場合はウィッシュリストに入れておくといいかもしれません。