【Halcyon6】宇宙で孤立したところから始まる2Dストラテジーのあらすじ、ゲームシステムなどを紹介

少し前にEpic Gameで無料配布されていたゲームです。

配布された当時から遊んでみようと思っていたものの、日本語に対応していないのを知ってしばらく寝かせていました。

でもどうしてもやってみたくてやってみました。現在最序盤の海賊を撃破したところまでですが大体の流れはつかめたのでゲーム紹介をしてみます。

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あらすじ

2Dゲームです

半世紀(500年)もの間、宇宙では様々な種族が覇権を握るため戦い続けていました。
しかしそれに終止符を打ったのがプレイヤーの所属するTerran(以下テラン)という種族の勢力でした、名前の響きからして人類という捉え方で大丈夫です。

テラン種族は戦争が始まるよりもっと昔、古代の宇宙人が遺したとされるアーティファクトを発見し、利用することで最終的に勝利、その後テラン種族はNew Terran Federation(テラン連邦)を立ち上げ、長らく宇宙の覇者として君臨することになります。

タイトルにもなっているHalcyon6(以下ハルシオン6)も古代の宇宙人が遺した巨大な宇宙基地で、プレイヤーもそこに所属しています。
ハルシオン6はその巨大さ故に未解明な部分が未だ多く、連邦は謎を解き明かすため日々実験を繰り返しながら他種族に睨みを効かせています。

そんなある日、ハルシオン6に所属艦隊の帰還命令が届きます。
ノイズが酷く詳細は不明でしたが命令は命令、最高司令官であるBremachandra(ブレマチャンドラ?)提督と第12艦隊は母星へ向けワープを開始します。
ところが突然空間の歪みが発生し、そこから正体不明の怪物が出現、第12艦隊に襲いかかります。
船を失いながらもなんとか勝利する第12艦隊、損傷もひどく撤退をしようとしたところに宇宙船がおもちゃに見えるほど巨大な怪物が現れ、それを最後に第12艦隊は消息を絶ちます。

一部日本語化してみました

最高司令官は音信不通、更には母星や連邦勢力の資源惑星との連絡も途絶え、完全に孤立状態となってしまったハルシオン6。残された人員の中で(おそらく)最高階級だったプレイヤーは司令官となり、基地の防衛、他勢力との外交、謎の宇宙生物の調査と撃退を行っていくことになるというところからゲームはスタートします。

ゲームの目的と概要

ゲームの目的は「全ての勢力とケリをつける」ことのようです、断言したのはクリアしたわけではないため保険です。他の勢力はテランが壊滅状態になったのをこれ幸いに、様々なアプローチを仕掛けてきます。

それを力ずくでねじ伏せるか、もしくは話し合いで解決できるのか、話の通じない宇宙怪物はともかく他種族とは(こちらからは開けない一方的な)外交イベントがあるのでもしかしたら仲良くできるかもしれません。

ですが正直英語だらけで何言ってるのかわからないんですよね、知らず知らずに地雷の選択肢を踏んでるかも不明ですし、そして仲良くしようと言ってきて宙域の海賊退治までやってやった勢力が急にケンカ売ってきたんで結局は力づくしかないのかなーと思ったりもしてます。

サイズ感おかしくない?

ゲーム自体は拠点であるハルシオン6の内部を開拓、設備建築を行ったり、資源惑星の設備投資を行う内政画面。宇宙船の移動先を指定し調査や戦闘を行う星図(スターマップ)画面。敵勢力との戦闘を行う戦闘画面に時たま外交画面が挟み込まれたりしてゲームが進んでいきます。

時間経過は1日24時間ごとで、指示を出した後時間をスキップさせることで進んでいくシステム。停止と進行は任意ですし、作業完了やイベント発生で自動的に止まるため自分のペースでプレイできます。

どの作業もそれなりに日数が必要になりますし、一度に実行できる人員も限られているため内政ばっかりしていると敵の勢力拡大を止めるのが難しくなり、逆に戦闘ばっかりしていると資源不足や戦力不足で厳しくなってきます。

この手のストラテジーは大体開始からの手順が固定されていくのが常ですが、敵の出現やランダムイベントが割と頻繁に起きる事で不測の事態が発生しやすくなっています。なので決まった手順、自分の流れにどう戻していくのかを楽しむゲームかなと思いました。

ちなみに上にも書いたとおり日本語化はされていないため、特に外交画面は読解力が試されます。

主なゲーム要素

内政

にじみ出るXCOM2感

孤立してしまったハルシオン6を敵の侵略から守るためには防衛の強化が必須です。運の良いことにハルシオン6には内部で宇宙船を作成する機能があったため、戦力を整える土台はあります。

宇宙の拠点なら船ぐらい自作できるのでは?という点についてはおそらくこの世界にはガンダムで言うところのアクシズみたいな拠点が存在せず、各勢力は自分の星にある拠点から宇宙船を飛ばしているからでしょう。
とはいえ建造には資源が必要になります。そこで資源を得るために色々な施策を行うというのが内政です。

メインとなるハルシオン6内部はゲーム開始直後から使える部屋がなく、部下であるオフィサーに命じて部屋の調査と片付けをしていくことになります。
完了すれば区画が空き部屋になり、少量ではありますが物資も手に入ります。調査の最中に怪物とエンカウントする可能性もあり、負けたり逃げたりすると調査はストップしてしまいます。それでもオフィサーをロストするよりはマシですけど。

空いた場所には施設を建築することができ、資源を産み出す装置やオフィサーの数を増やす施設など種類は様々、研究をすることによって施設も増えて強力な宇宙船を作れるようにもなっていくため、資源の確保と強化する項目の取捨選択が重要になってきます。

また、施設建造にはベース内のエネルギーが必要で、それも区画を一つ使って建てることができます。こう言ってはなんですけどXCOM2をプレイしたことがある人ならすんなり入ります。

序盤から無節操に資源を消費していくと早い段階で詰みを感じるので、何度かやり直しながら自分のやりやすい方法を探していくといいでしょう、ただし最初に建てる部屋はオフィサーアカデミー一択です。

星図(スターマップ)

左の円の中は全滅してます

広大な宇宙空間で完全に孤立しているハルシオン6。敵勢力だらけの中どこに宇宙船を派遣するかをこのスターマップ画面で指示することができます。移動するには燃料が必要で、距離と編成数によって変わります。帰還は燃料が必要ないため行った先に骨を埋めることはないので安心してください(負けた場合を除く)。

まず連邦勢力圏内の各惑星は、同じく母星と連絡が取れず孤立している状況です。そこに宇宙船を派遣することでその星で生産している資源を受け取ることができます。中には既に施設が壊滅状態の星もあり、その場合は戦闘で怪物を倒した後に再度生産拠点として稼働させることもできます。

ベース内で生産できる資源だけでは確実に足りなくなるため、少なくとも各資源ごとに最低1施設くらいは確保しておかないと内政が滞っていきます。

直接回収に行くと面倒くさいし時間がかかる問題にはドローンによる自動化もできます。ただしそれが逆に狙われたりもしてとにかく安定とは程遠いですよこのゲーム。

戦闘はこちらに攻め込んでくる敵、資源惑星の施設を破壊しに来る怪物に対処する他、直接こちらから乗り込んで叩きに行くことも可能、というかある程度戦力が揃ったら積極的に戦わないとストーリーも進まないしこちらのオフィサーが育たずレベル不足で作業が出来なくなってきます。

艦隊を複数用意して回収と戦闘に分けたりもできますが序盤は燃料が少なく難しいです。

戦闘

チュートリアル

戦闘は最大3対3のターン制コマンドバトル、ターン制といっても味方→敵等ではなく素早い順に行動するので後述の状態異常などによっては連続で味方が行動したりもします。宇宙船で戦うモードと生身の人間が戦う地上戦闘モードがあり、宇宙戦闘は種族ごとの宇宙船と戦い、地上戦闘はエイリアンのみが相手です。

ルールはどちらも共通で時間制限はなく、じっくり戦っても大丈夫です。ただし敵の行動はいちいち説明されたりせず淡々と進んでいくため、何をされたのかよくわからずダメージを受けたり最悪いつの間にか死んでるパターンもあります。

味方には一応死亡までの猶予時間があり、耐久値が0になって時点で危険信号が出ます。その状態でもう一度ダメージを受けるとロストしてしまいます。敵に連続で攻撃されたりすると何もできず死ぬのであまり意味のないシステムな気もします。

そしてこのゲームの戦闘における最大の特徴が、状態異常ありきの戦闘であることです。

上下の2人は一般兵(弱)

各キャラが使用できる攻撃には状態異常を付与するものが多く、命中率回避率増減などの共通のステータス異常の他に専用のバフデバフもあるため、何も変化が起きない戦闘はまず無いです。

更に攻撃の中には状態異常になっている敵に追加ダメージを与える攻撃があり、チーム内で「威力が低いけど異常を与えるキャラ」と「その異常を利用して強力な攻撃を与えるキャラ」といった役割分担が生まれてきます。戦闘前に技は付替できるので色々試すのも結構楽しいです。

しかし異常を利用した追加ダメージを与えると異常は解除されてしまいます。例えば行動不能にした敵がいる→ダメージを与える代わりに異常を解除すると次のターンにその敵が動く→ならコンボはやめて違う状態異常を与える攻撃をしようなんて戦略も生まれてきます。

もちろんこの仕様は相手にとっても同じ、逆に異常からのコンボで大ダメージを受けることもあります。行動順とこちらが何ができるか、敵が何をしてくるかを見ながら被害を抑えるよう戦うと勝ちやすくなると思います。

オフィサー

スキル多すぎてとっつきにくいよね

オフィサーはプレイヤーの代わりに戦闘、内政を行う顔有りユニットたちのことです。

青色のScience(サイエンス)は主に回復や超能力での戦闘。
赤色のTactical(タクティカル)は攻撃力に優れ地上戦でも強い。
黄色Engineering(エンジニアリング)は補助や状態異常など機械技術を駆使。

そしてそれぞれの中にいくつかクラスがあります。赤色のTacticalグループの中にOperative(オペレーティブ)というクラスとStrategist(ストラテジスト)というクラスがある感じです。このへんが最初よくわかってなかったので一応。

戦闘における役割分担の他にも内政を行う際の得意不得意もありまして、ハルシオン6内部の調査や資源惑星の施設強化などはエンジニアが得意ですが、研究関連の作業はサイエンスのほうが時間が短縮でき、部屋の調査中に敵と遭遇した場合はタクティカルの出番などより短い期間で作業を終わらせたければ誰を従事させるかもポイントになります。

また、経験値を獲得しレベルが上がると階級が上がっていき、よりランクの高い作業を実施できるようになります。特にオフィサーを増やしたり上位の船に乗るには一定の階級が必要なのでオフィサーは常に作業をさせておくのが望ましいです。

経験値は戦闘以外にも作業実施で増えていきます。ベース内の資源生産施設の作業実施でも稼げるため、無理に戦闘に出さなくてもある程度まではモリモリ上がっていきます。

レベルには他にもスキルポイントの獲得により新しい攻撃スキルなどを開放できます。ちなみにこのスキルツリーはキャラごとに設定されているため、毎回違ってて楽しい面です。

オフィサーの数が増えると純粋にマンパワーの確保になるため、5人くらいまではさっさと増やしてしまいたいところ、そのためにも最初の建築施設はオフィサーアカデミーにしましょう(2回目)。

その他

一方通行の外交

あと特筆すべき要素としてはランダムイベントと士気でしょうか。

ランダムイベントは文字通り突然起きるイベントで、今の所発生しやすいのは宇宙での移動中とオフィサーアカデミーで起きてます。

宇宙の移動中は他の勢力の船同士の戦闘に介入するかとか無人の宇宙船を発見したとかそんなので、前者は選んだ方と戦闘、後者はよくわからずその場を去ってしまい何も起きずとそこまで影響のあるものではありません。

問題はオフィサーアカデミーのイベントで、とにかく人員の揉め事が多く、しょっちゅう問題が発生しては資源を減らしたり士気を下げたりします。士気というのはベース内のクルーたちの状態を示していまして、高くなると能力にバフがかかり、逆だとデバフが発生します。

これは現状作っている施設がオフィサーアカデミーくらいなので起きるイベントがそこしか無いからだ、と思いたいくらいにはなにか起きますね。資源の消費で解決以外だとたいてい士気が下がるので実質マイナスイベントしかない状態です。

何回目かのプレイで士気を回復させるカウンセラー室を作ったときは一気に士気が100%近くまで上がってかなり進行が楽になったので、内政、戦闘に加えてクルーの心情管理もしないといけないようです。

まとめ

全体的なゲームの進行はXCOM2に似ている部分が結構あるので、そっち系のゲームが好きな方にはおすすめ。自分のペースでできるしグラフィックも2Dで低スペックにも優しいです。

反面ローカライズがされていない割に外交など文章が多いため、雰囲気だけで楽しむのではなくしっかりゲーム内容を見ながら遊びたい場合は向かないかも知れません。

実際僕もそのタイプでどうしてもそれでもやってみたくて自分で日本語化を今進めています。チュートリアルと各勢力との邂逅くらいまでは何とか日本語にしましたがプレイしないとわからないことも多くやりながら日本語化しながらで全く進んでないんですけどね、そのうち進捗とかも記事にするかも。

無料で入手できた方は一度プレイしてみてはどうでしょうか。