ホラーゲームは苦手です。
どのくらい苦手か簡単に説明すると、Freddy Fazbear’s Pizzeria Simulatorというゲームが無料だったたため試しに起動してみたところ、全画面表示しかできないということを知った時点で全身から脂汗が止まらなくなったので起動してすぐ強制終了したというくらいのレベルです。
まともにプレイしたことのあるホラーゲームはバイオハザード4だけ、しかもバイオ4ってそれほどホラーなゲームではないですよね。
見るのは大分慣れたけどやる勇気はない自分が某有名ゲーム実況者のプレイを見て、生まれてはじめてやってみたいという衝動に駆られたホラーゲームに出会いました。
だいぶ有名になってきてるようなので知っている方も多いでしょうが、簡単にゲームの内容と流れなんかを紹介していきます。
ゲーム概要
Phasmophobiaについて
Phasmophobia(ファスモフォビア)はプレイヤーが幽霊調査員となり、様々な道具を使用して建物の中にいる幽霊の居場所を見つけ、襲われないようにしながら痕跡を集め幽霊の種類を推理し特定するゲームです。
ストーリーは無く、挑戦できるマップと難易度、出現幽霊は毎回変化します。複数の候補の中から遊びたいマップを選ぶといった感じ。
幽霊の種類を特定すると報酬を獲得でき、それ以外にも特定の行動で報酬にボーナスが付いたりします。そうやって貯めたお金で新たな道具を購入してまた調査を行うといったことを繰り返していきます。
現在アーリーアクセス中で、最大4人のマルチプレイとVRに対応しています。
ゲームの特徴
退治ではなく特定
幽霊を「退治」するのではなく「特定」するというのが最大の特徴。
一般的なホラーゲームって逃げるか倒すかのどちらかが多いと思うんです。でもこのゲームはいつ襲われるかわからない状況で幽霊の種類を特定するというのが斬新な部分。
退治はおそらく後日ゴーストバスター的な人達が来てやる手はずになっていて、あらかじめどんな幽霊が住み着いているかを把握するために訪れるのがプレイヤーというのが自然な流れ。
種類によって持ち込む道具や依頼する専門家が違うのでしょう。
そういった経緯からプレイヤーは幽霊を倒す手段がありません、一部幽霊の動きを抑制する道具もありますが捜査に時間をかけすぎてしまうと後述するハントモードという襲撃状態になります
襲われると抵抗もできずあっさりゲームオーバー、なのでいかに時間をかけず幽霊を特定するかが一番重要になってきます。簡単に場所や痕跡が見つからないこともザラで、そういった部分が面白いゲームです。
常にいるという恐怖
姿はなかなか現しませんが、幽霊は常に現場付近を徘徊しています。
プレイヤーが建物内を捜査している間も足音を立てる、物を落とす、電話を鳴らしたり電気を消したり点けたりと色々な角度からプレイヤーに対し恐怖を与えてきます。
それぞれプレイヤーには正気度という数値があり、暗闇に居続けたり怪奇現象に遭遇すると徐々に正気度が低下します。
ある程度まで正気度が低下してしまうと一定時間幽霊がハントモードという襲撃状態に移行しプレイヤーに襲い掛かってきます。襲われるとその場でゲームオーバー、持ち込んだアイテムを全て消失してしまいます。
そしてこの怪奇現象は現実のプレイヤーにも精神的にダメージをを与えます。
歩いていたら急に電気を消されたり電話を鳴らされたりするのはホラーゲームとしては正当っちゃあ正当ですが、ホラー耐性のない人間にしてみると一々ビクビクものです。
この常に何かが近くにいるという怖さはかなり表現されていると思います。
色々な意味で怖いスピリットボックス
幽霊を特定するための道具は何種類かあるのですが、ぶっちぎりで気持ち悪いのがスピリットボックスと呼ばれる幽霊と交信するための通信機です。
このゲームはボイスチャットにも対応していまして、マイクを通してゲーム内のスピリットボックスに問いかけることで特定の幽霊からの返答が帰ってくることがあります。
これが非常に気味が悪くて、例えば「Where are you?(どこにいますか?)」とマイクで話しかけると「Far(遠く)」といったように幽霊が音声で返答してきます。
荒っぽい幽霊なら「Attack(攻撃)」とか言ってくるので正直怖いです。
ですがこれを使わないと特定できないケースも多くて使わざるを得ないんです。使用するには部屋の電気を消さなければいけないというのも怖さに拍車をかけます。
更にリアルでマイクに話しかける必要がある点にも注意です。僕は夜に話しかけていたら家族に気持ち悪がられました。そりゃあ夜中に一人で「どこにいますか?」なんて言ってたら怖いですよね。
そういった点から言ってもスピリットボックスは抜群に怖いです、色々な意味で。
マルチプレイが有利とは限らない
マップサイズはある程度マルチプレイを想定したサイズになっています。
なので基本的には大人数でやるほうが部屋の割り出しや運搬など効率は良いです。
ただしゲーム内のボイスチャットを利用して会話している場合、プレイヤー同士の会話は幽霊に筒抜けになっています。
そうなると刺激された幽霊はより活発になり、より頻繁にハントモードに入るようになる上に、ハントモード中は音声から場所を割り出してくる傾向があるらしく話し声の方に向かってきます。
また、種類によっては複数の人間が現場にいると活動しなくなる幽霊などもおり、大人数でやれば必ず有利とは限らないのがこのゲームです。
それでも人数多いほうが楽な部分も多いですけどね、今のところ僕は友人と二人でしかやっていませんが4人でわちゃわちゃプレイするのも楽しそうです。
ゲームの簡単な流れ
まずはミッションを選ぶ
最初にプレイするマップを選択します。
地図にランダムで複数のミッションが表示されるので好きなのを選びます。
難易度はアマチュア→セミプロ→プロの順で難易度が上がるようです(動画情報)。
難易度による変化は幽霊が襲ってくる(ハントモードに入る)までの猶予時間の長さとハントモードの長さに違いがあるようですが、何せアマチュアしかできないので詳細は不明です。
推奨人数やアイテムを参考にしつつ小さいマップを選びます。
捜査を開始する
安心のトラック内部から現場スタート、持ち込んだアイテムの中から必要なものを持って建物の内部に侵入します。
部屋を特定するのに便利なのがサーモセンサー、幽霊のいる部屋は総じて温度が低くなるため特定しやすくなります。初期状態で持ってないんですけどね。
サーモセンサーがなければEMFリーダーという幽霊が近くにいると5段階で光る特殊なセンサーで部屋を探します。ちなみにこれも反応すると大きめの音がなるので心臓に悪い。
何らかの方法で無事部屋を見つけたら各種アイテムを使用して痕跡を探します。使ったからすぐに痕跡が見つかるわけでもなく、何度も使用したり粘り強く探すなどしないといけません。
そうしている間にも幽霊はこちらにちょっかいをかけてくるし正気度は減少していきます。
もしブレーカーを落とされたら真っ暗になるので探さなければいけません、そうしている間にも幽霊はハントモードに入る準備を進めています。
襲われるのを覚悟で確実に有る無しが判明するまで粘るか、報酬よりも命が大事とある程度の証拠が揃った時点で逃げ出すか、その辺の駆け引きを恐怖に耐えながら判断していきます。
ターゲットを推理、特定する
納得行くまで証拠を集めたら幽霊の種類を特定します。
今回は証拠として指紋とビデオカメラに映る人魂のようなゴーストオーブを見つけることができたため、ポルターガイストであるということが判明しました。
ほとんどの幽霊は3種類証拠を集めなければ特定できないため、時間をかけても2種類しか集められず襲われるくらいなら決め打ちで撤退も選択肢としてはありです。現状失敗しても報酬がもらえないだけでデメリットはありませんし。
戻ったらサブクエストも含めた達成状況に合わせて報酬がもらえます。
そのお金で新しくアイテムを購入し、さらなる調査に繰り出しましょう。
プレイしてみて
耐えられないことはないけど長居はできない
音から得る情報は重要なので基本的にはヘッドホンを使っています。
でもそうすると臨場感がまして、なんてことない音にも過敏になりがちです。自分が階段を昇降する音も一瞬ビビるし、友人がライトを付ける音にもビクッとします、EMFは言わずもがな。
それでも証拠を集めて特定するまでは耐えられないことはありません、ですがそれ以外のサブクエストは無理です。幽霊の写真を撮るとか無理です。
とりあえず慣れるまでは速攻で特定して速攻で帰還するようにしています。2時間もプレイすれば自身の正気度が大幅に減少するので動物の動画を見て精神を安定させています。
トラックから出たくない
スタート地点であるトラックの中は唯一の安全地帯です。
カメラチェックのために戻った後は正直建物に戻りたくないですよね。
特に友人だけ建物の中にいるときにハントモードに入って襲われたときは速攻帰りました、薄情?命と心の安寧には代えられんのですよ。
引きずらない
ホラーものの一番の怖さって、見てる・プレイしているとき以上に終わった後にいつまでもその印象を引きずってしまう点にあると思っています。
その日寝ようと思ったら光景を思い出して寝れなくなるやつですね、耐性ある人にしてみれば何てことないんでしょうけど。
特にストーリーがあるとシーンとして覚えてしまうのでより長く引きずる事が多いんです。今までで一番引きずったのってなんだろう?多分ぬ~べ~の7人ミサキあたりです。
ですがPhasmophobiaはストーリーはありませんし、終わるときは良くも悪くもさくっと終わるという次に向かいやすい繰り返し型のゲームなのがプレイしやすい点です。
実際ワンプレイで起きたことならすぐ忘れますし、その場だけの恐怖なら耐えられないこともないというのは新たな発見でした(怖くないとは言っていない)。
低スペでもなんとか動く
3Dのゲームなので動くか不安でしたがなんとか動いています。
もちろん全て最低設定で、動くだけ御の字です。
ちなみに僕のPCのCPUはCore i7-920、GPUはGTX960です。参考までに。
まとめ
というわけでPhasmophobiaの紹介でした。
一人が苦手なら友人を巻き込んだり、野良でマルチプレイも騒がしくて楽しいですよ。
一応歩行速度の遅さとか気になる点もあるけどまだアーリーアクセスですし、マップや幽霊なんかも今後追加されていくのかな?まだまだこれからなゲームです。
怖いのが苦手でもそれ以上に楽しめるので是非プレイしてみてほしいです。