追加エージェント紹介記事第6弾です。
現在公開されている追加エージェントmodの中でちゃんと紹介できるのはこのキャラが最後、使用武器、アビリティなど既存のエージェントとは全体的に違っており、一番日本語化が大変でした。
ビッグボスと製作者の方が同じなのもあって、略歴などもしっかり原作を踏まえているため前回同様ガチ勢の友人に一部協力をしてもらいました。
mod概要
Metal Gear Solid V: The Phantom Pain :: Quiet Agent
私は「クワイエット」、私は・・・言葉ではない
(エージェント加入画面のひと言を意訳)
Metal Gear Solid V: The Phantom Pain :: Quiet Agentは新規エージェントとしてメタルギアシリーズから「クワイエット」を追加します。ひと言はセリフ集を見たらそれっぽいものがあったので採用しました。
使用武器は本来キメラスカッドには存在しないスナイパーライフルを使用、それに伴い前提modの導入が必要です。キャラ付けのためかは不明ですが能力が全体的に抑えめで、特に体力が他のキャラに比べてだいぶ低めに設定されています。
アビリティは独自のものが多く、全体的に火力やクリティカル率を上げる方向に伸びていきます。弾数回復や行動値のバックなど旧作の狙撃兵に近い運用を想定しているっぽいです、残念ながら狭い空間での戦闘が多い今作では性能を活かしきれていないですが。
キャラとしては友人に聞いたところ何やら寄生虫のようなもののせいで身体能力などが常人離れした代わりに英語を話すと死んでしまうそうで、生まれ故郷の原語は一般的ではないためまともに意思疎通ができないというキャラクターだそうです。
導入方法
導入は下記のURLよりサブスクライブすれば可能、前提modがあります。
本体:Metal Gear Solid V: The Phantom Pain :: Quiet Agent
前提mod①:[CS] Animation Database
スナイパーライフルの射撃アクションを追加するmod
前提mod②:New Weapon Category Upgrades
スナイパーライフルを強化する研究を追加するmod、地味にガントレットも強化できるようになるのでゼファーも強くなります。
日本語化もしているのでよければ一緒にお使いください、違和感を感じる場合は自分で直すといいと思います(他力本願)。
【XCOM: Chimera Squad】modの日本語化に挑戦
モデルチェンジ
デフォルトでは迷彩服のような衣装で登場しますが、パスを書き換えることで元のゲームに登場するような衣装に変更することができます。modデータの中に「SPOILER.txt」というデータがあり、そこにやり方は書いてるけど一応紹介します。
1.まずは以下のフォルダを開きます。
SteamGame\steamapps\workshop\content\882100\2111638306\Config
その中に「XComGameData.ini」というデータがあるので開きます、メモ帳で大丈夫です。不安であれば先にバックアップを取ってデスクトップにでも移しておきましょう、そして中の該当する場所を探して上書きしてください、2箇所あります。
①
元の内容
+Char_Quiet_PawnArchetype_Tactical = “ZZZ_DIO_MGSV_Char_Quiet_XOF_Data.Archetypes.ARC_GameUnit_Quiet_XOF_Tactical”
上書きする内容
+Char_Quiet_PawnArchetype_Tactical = “ZZZ_DIO_MGSV_Char_Quiet_Default_Data.Archetypes.ARC_GameUnit_Quiet_Default_Tactical”
②
元の内容
Char_Quiet_PawnArchetype_Strategy = “ZZZ_DIO_MGSV_Char_Quiet_XOF_Data.Archetypes.ARC_GameUnit_Quiet_XOF_Strategy”
上書きする内容
Char_Quiet_PawnArchetype_Strategy = “ZZZ_DIO_MGSV_Char_Quiet_Default_Data.Archetypes.ARC_GameUnit_Quiet_Default_Strategy”
大丈夫だとは思いますが、一応元の「SPOILER.txt」からコピペしたほうが確実です。
2.先ほどと同じフォルダ内に「XComClassData.ini」というデータがあるので開きます。下記の行を探して上書きしてください。上から空白込みで21列目くらいにあると思います。
元の内容
+SoldierAppearance=(nmPawn=”MGSV_Char_Quiet_XOF_Fullbody_M”, iEyeColor=7, nmVoice=””)
上書きする内容
+SoldierAppearance=(nmPawn=”MGSV_Char_Quiet_Default_Fullbody_M”, iEyeColor=”7″, nmVoice=””)
これでゲームを起動するとクワイエットの衣装が変わっていると思います。反映されていない場合は上書きする行を間違えていないか、ちゃんと保存してから閉じているか、余計な文字が残ってたりしないか確認してください。特に末尾の「”」が重複してないかとか。
略歴
ゲーム中に表示される略歴を日本語化した文章を貼っておきます。文章が長くなるとゲーム内で全て表示されないんですよね、解消するmodを導入しても変わらないのでこちらで補完してください。
旧世界出身:最古の記録は1984年、旧キプロス島で、上司から伝説的なビッグ・ボスの暗殺を命じられたことである。ビッグ・ボスの粘り強さにより彼は生き残り、結果的にクワイエットは重傷を負ってしまう。彼女はXOFの工作員によって回収され、1984年当時の最先端の医療技術を駆使して治療するためにICUに入れられた。やがて回復した彼女は、ビッグ・ボスを再び暗殺するためにアフガニスタンの前線に戻ったが、任務を果たす前にワームホールに吸い込まれてしまった。
修正せずに機械翻訳をそのまま載せています、なぜなら直す部分がないから。原作ゲーム本編の話の途中にキメラスカッドにおけるビッグボス同様転移してしまったようです。
侵略以前: [データ無し]
2015年侵略: [データ無し]
2016年~2034年の占領期:彼女はある日、偵察任務中のレジスタンスに新インド付近で発見され、そのまま捕らえられた。しかし、彼らは彼女を尋問したり拷問したりすることなく、まるで自分たちの仲間のように扱った。やがて彼女は名誉狙撃手としてレジスタンスに参加することになった。
レジスタンスとしては貴重な戦力としての打算もあったのかもしれませんね、でも結果的に正しい選択をしたと言えます。英語を話すことができない設定はXCOM世界なら万能翻訳機とかありそうだから大丈夫と脳内補完。
2035年の解放戦争:XCOMとレジスタンスの様々な作戦を支援:アドヴェントの秘密軍事施設への1回目の突入が失敗した際、レジスタンスとXCOMの分隊を監視射撃でサポートした。新インドでの選ばれし者ハンターとの狙撃対決。レジスタンスが安全な場所に避難するのに十分な時間を与えた。決闘は10時間に及ぶ膠着状態となり、双方が諦めて退却した。XCOMの報道部が真相を公表する数日前にチェコのプラハに潜入。アドヴェントから大量破壊兵器を手に入れようとする危険なHVTを追い詰めた。交渉中に殺害されたことを確認。
XCOM2時間の活躍が紹介されています。選ばれし者ハンターはDLCで追加される敵幹部で、普段はマップの端っこで高いところと低いところを行き来するだけの無害な生物ですが、たまにやる気を出すと毎ターン射程無限の必中狙撃を撃ってくるスナイパーです。狙撃手の対決って片方が撃った弾を撃ち落とすみたいなのをイメージしてるんですけど、それを10時間となると人間じゃないですねもう。
現在: シティ31の公安隊員に射撃訓練を行っている。元レジスタンスの公安隊員から射撃の腕前を買われてキメラ隊に推薦される。
特別なエピソードもなく順当にキメラスカッド入り、ビッグボスと再開したときにどんなやり取りがあるのかとか原作既プレイ者には妄想が捗るかもしれませんね。
アビリティ
最初から覚えているアビリティ
- 精密射撃(Precision Shot)
精度を高めた射撃を行う。命中率+20、クリティカル発生率+15%
- アジャイル・バタフライ(Agile Butterfly)
ラウンドの最初の移動時にクリティカル率+15%と回避率+10を得る。
精密射撃は狙撃手らしいアビリティ、序盤の命中率アップはかなりありがたいのでどんどん使っていきましょう…と言いたいところなのですが、なんとクールタイムが3ターンもあるため乱発できません。そうなると次第に使われなくなっていき、武器パーツが充実してくると空気になる不遇枠。逆にトレーニングで覚えるクールタイム短縮を得れば使う機会も増えてくるので、最終的には優秀なアビリティになります。
アジャイル・バタフライの効果は書いてあるとおりです。基本は移動→射撃で動くためこの記事を書くまでアビリティの存在を認識していませんでした、ちゃんと発動します。精密射撃と組み合わせると最序盤から命中+20とクリティカル+30%で攻撃できて強いです、クワイエットは全体的にクリティカルによる恩恵が大きく、振り返ればこのアビリティに助けられたシーンもあったかもしれません。
エージェント補佐で覚えるアビリティ
- パラサイト・エクスチェンジ(Parasite Exchange)
この突入地点にいる全てのユニットはクリティカル率が+20され、クリティカルダメージに+3のダメージボーナスを得るが、受けるダメージが+20%増加する。クワイエットはこのアビリティの効果を受けたユニット毎に命中率が+5、クリティカル率が+10%上昇する。効果は3ターン継続する。1つのミッションにつき1度しか発動できない。
文句なしの超強力アビリティ、これがあると突入時の難易度が激変します。クリティカル時のダメージボーナス+3がとんでもなく強力で、やたら敵の体力が増える後半でも一人一体の確殺ができるようになるくらい便利です。
更に効果は3ターン継続するため、クリティカル率をレーザーサイトやアビリティで底上げしてやればアンドロメドンやバーサーカーを1人で倒し切ることも可能、クワイエット自身はそれに加えて最大で命中率+15、クリティカル率+30%と鬼のように強くなります。
デメリットもありますが、そもそもダメージを受けないように戦うのがこのゲームです。攻勢の敵を優先排除したり、ヴァージなどで敵の行動を封じるといったいつもどおりの戦い方をすれば問題ありません。
個人的には素の威力とクリティカル率が高いショットガン持ちで、受けるダメージを1にするアクシオムと組み合わせるのがベスト。命中率を上げるパッチワークやいざという時の保険に上述のヴァージやチェラブと組み合わせるのもいいです。
最大限効果を活かすためにも、必ず同じ入口を選びましょう。
フィールド・エージェントで覚えるアビリティ
- バック・イン(Back In!)
武器をリロードすると、残りのラウンドの間の与えるダメージが+15%増加する。
- ロープロファイル(Low Profile)
半遮へいを完全遮へいとして扱う。
バック・インは火力強化アビリティ、こちらを取得する場合はオートローダー系のパーツを装備させましょう。前作のように交戦距離が長いマップなら毎ターンリロードからの射撃で問題ないのですが、死角の多い今作のマップでは移動を挟まないと攻撃できないこともありちょっと使いづらい。それとこの後に取得する弾薬回復アビリティとめっちゃ相性悪いです。
ロープロファイルはすごいどこかで聞いたことあると思ったら、前作DLCの選ばれし者が使う「強み」の中に同じ名称のものがありました。効果は少し違うものの防御を上げるという意味では同じですかね。クワイエットはHPが低く、常時発動で完全遮へいボーナスを得られるのはありがたいです。
効果を確かめるためにバック・インを取得したのですが、次の選択アビリティの影響もあってかなり空気になってます。もう一つのほうが微妙なこともあって、個人的にはロープロファイルをおすすめします。
特別エージェントで覚えるアビリティ
- サージカル・デッドアイ(Surgical Deadeye)
最初の4ダメージを装甲破壊ダメージに変換する。命中率に-25%のペナルティを受ける。
強いのは強いけどいまいち効果のわかってないアビリティ。命中率のペナルティはかなり大きく、色々上乗せしても命中率が100%になることはなさそう、遮へいの影響がないフェイスレスなどの獣系にすら必中にならず撃つ時は緊張します。
使用する前の状態が上の画像です。
相手の遮へいがある上に命中率のペナルティが重なって42%と悲惨な状態。
与えるダメージは「6~10」となっています。
実際に与えたダメージは「13」ということで、予想値を超えるものとなりました。正直この画像のケースが悪い気はしていますが、なぜ13になるのかよくわかっていません、なのでこの後の解説はあくまでこうじゃないかという予想です。書いてて意味がわからなくなってきたので読まなくてもいいです。
まずダメージが「8」と「5」の2回表示されています。これは最初の4ダメージが装甲破壊になっているから2段ヒットになっていると思われます。キメラスカッドの装甲破断はダメージが+2されるので1ダメージあたり合計3ダメージ、ならば本来は12ダメージが出るはずったのが、おそらくヒット1回毎に完全遮へいアーマーが適用されて合計2ダメージ×4回ということになり8ダメージが出たと。
残りの5ダメージについては珍しく予測ダメージの最大値である10を引き、最初の4ダメージを除いた6ダメージの完全遮へいアーマーで-1されて5ダメージになった。もしくは3ダメージくらいだったけどクリティカルして5になったとかそういう感じだと思います。
もう一度言いますがあくまで予想です。なぜなら当たるとたいていの敵を倒すし、生き残ったとしてもどうしてこのダメージが出たかの説明なんて無いから確かめることができません。そう、大事なのは当たればほぼ確実に敵を倒せるという点です、そこだけ押さえていればいいんです。クールタイムは4ターンと長めですが再使用可能なのでためらわずに使いましょう。後ゲーム内説明文に倒したら行動値が1回復するって書いてあるけど回復しないです。
上級エージェントで覚えるアビリティ
- セカンド・チャンス(Second Chance)
次の射撃を外した場合、1の行動値を取り戻す。2ターンのクールタイム
- 幸運の弾丸(Lucky Bullet)
次の射撃がクリティカルした場合、弾を1発マガジンに戻す。
セカンド・チャンスは保険的な役割、常時発動ではないため毎ターン使用は基本的にできません。わざと外して再行動する意味も無いためちょっと他に比べると見劣りするアビリティです。
幸運の弾丸はラッキーバレットにするよりこっちのほうが好きなので漢字にしました、微笑みの爆弾みたいでよくないですか?クワイエットがクリティカル率を上昇させるアビリティを多く覚え、かつ常時発動しているため、かなりの強アビリティです。
これはもう断然幸運の弾丸がおすすめ、リロードする必要がなくなって浮いたオートローダーを別のパーツに変更すればその分取れる選択肢が増えます。ただしバックインを取得してこのアビリティを取得するとバックインがほぼ完全に死にアビリティとなるため、その場合はセカンド・チャンスのほうがいいかも。
主任エージェントで覚えるアビリティ
- 不機嫌な蝶(Wicked Butterfly)
弾切れになるまでターゲットに向けて発射する。弾切れになる前にターゲットが死亡した場合、射程内にいる他のターゲットを狙う。 このアビリティの効果中クリティカルヒットは発生しない。このアビリティが発動している場合、セカンド・チャンス、リフレッシュ、幸運の弾丸は発動しない。1つのミッションにつき1度しか発動できない。
そもそもがクワイエットの使用しているスナイパーライフルの愛称らしく、どう訳そうか考えて友人に相談したところ、ゲーム内にて「愛称は不機嫌な蝶」という説明文があったのでこちらを採用、ちなみに初期アビリティはアジャイル・バタフライ、modで追加されるスナイパーライフルはSINFUL BUTTERFLYのままと日本語化に統一感がありません、素人だから仕方ないね。
退治が弾切れになるまで複数の対象に向かって発動するような感じです。以前紹介したジュリアンのハーベスターとほぼ同じ性能をしていて、拡張弾倉の装備が推奨されます。色々書いてるけど要はミッション中使えるのは1回限りってことです。強いことに変わりはないんですけど、ここまでクリティカルに関係するアビリティ覚えておいて最後はクリティカル発生しないのもちょっとさみしい、したらしたで強すぎてバランス崩れそうだけど。
トレーニングで開放されるアビリティ
- キルハウストレーニング
キルハウスでのトレーニングコースを実行することで、エージェントは近接戦闘における対応力を高めることができる。
- マークスマン・チャレンジ
このチャレンジを実行することで、エージェントは弾薬を変化させながらより遠くのターゲットを狙うことができる。
- リフレッシュ(Refresh Training)
ターゲットを殺害すると、ランダムなアビリティのクールダウンが減少する。
キルハウストレーニングは回避、マークスマンチャレンジはクリティカル率がアップします。
リフレッシュは文句なしの優秀アビリティ、比較的クールタイムの長いアビリティの多いクワイエットにはとてもマッチします。というかこれがあるから全体的に長めなんでしょうねきっと。「不機嫌な蝶」使用時にリフレッシュが適用されないというのは、リフレッシュで複数の敵を撃破して他のアビリティのクールタイムをガッツリ減らすことはできないよって意味です。5ターンかかるだけの価値はあるので、スカーギリギリまでミッションに参加したら休暇の意味も込めて訓練室に放り込みましょう。
まとめ
簡単にまとめると以下の通り
- 新規エージェントとしてクワイエットを追加、元ネタはメタルギアシリーズ
- 使用武器はmodで追加するスナイパーライフル、ちゃんと強化もできる
- アビリティは独自性強めで射撃強化寄り、突入アビリティは超強力
- データを上書きすれば衣装変更ができる
火力は高いけど打たれ弱いので位置取りに注意するのとアーマーはちゃんと装備させたいところ、多分だけどスナイパーライフルの性質上、敵との距離が近いと命中率が落ちるっぽいので可能な限り距離の離れた敵に攻撃しましょう。
肌色成分の少ない今作では貴重なキャラなので、ぜひモデルチェンジしてお楽しみください。